萌えキャラブームが彩った航路 盛衰の波を駆け抜けた『カーフェリー三姉妹』と宝探しの記憶 File.07

ブログ
自宅を整理していたら、昔の佐渡のパンフレットがたくさん出てきました。 生まれ育った佐渡を離れてから時間が経ちますが、パンフレットをめくると、当時の空気や思い出が一気によみがえります。 今の佐渡がどうなっているのかは分かりませんが、「昔はこんな雰囲気だったなあ」という記録として、そして私自身の思い出として、少しずつ紹介していこうと思います。 ・・・

今回ご紹介するのは、2018年(平成30年)に開催されていた、佐渡汽船の船内イベント「カーフェリー三姉妹と大冒険!」のチラシです。

当時は、スマホアプリを使って船内のマーカーを読み取り、キーワードを集める体験型ゲームが行われていました。夫や子どもと一緒に、広い船内を歩き回って宝探しをしたのは、今ではとても良い思い出です。

前回のお話はこちら↓

崩落した佐渡の大間港トラス橋 ありし日の姿と歴史を記録に留める|File.06 | そら色の小ビン

本記事をお読みいただく際のご注意

※当ブログで紹介しているパンフレットや資料は、すべて私が個人的に保管していたものです。

※掲載している情報(店舗数・メニュー・価格・サービス内容・イベント情報など)は、発行当時の内容であり、現在の状況とは異なる場合があります。最新の情報については、各施設・店舗・自治体などのHPやSNS、公式発信をご確認ください。

また、パンフレットに掲載されている連絡先や個人名などの情報は、安全のため一部を伏せて掲載しています。

※こちらは個人的な記録のため、店舗へのお問い合わせや詳細のご質問にはお答えできません。

ご了承ください。

萌えキャラブームの風に乗って

この宝さがしは無事に宝を見つけることができ、クリアファイルとボールペンをプレゼントしてもらいました。

三姉妹が描かれているクリアファイルはとてもかわいい!

・・・

2011年のデビュー当時、世の中はまさに「萌えキャラブーム」の全盛期。

2005年頃から始まった地方自治体や交通機関による「萌えおこし」の熱気を受け、佐渡汽船もその大きな波に乗りました。

グッズ展開やイベント出展など、彼女たちはまさに航路の顔。

ただ交通としての利用だけではなく、魅力的なキャラクターのファンという新しい客層を呼び込もうとする佐渡汽船の「挑戦」と「期待」という名の追い風を帆に受けて、三姉妹は華やかにデビューを飾ったのです。

 

手元にある三姉妹のクリアファイルとマグネットの裏には、詳細なプロフィールが書かれていました。

  • 長女・おけさ: おしとやかだけどパワフル。

  • 次女・ときわ: 面倒見がよくてちょっとのことでは動じない。

  • 三女・あかね: 天然で穏やかだけど、怒ると冬の日本海のように荒れる。

この三人の性格は船や航路の特徴になぞらえているのだとわかる人にはわかり、読むとクスッとします。 ・・・

次女である「ときわ丸」のペーパークラフトも、当時の賑わいを今に伝えてくれます。

このペーパークラフトと先ほどの三姉妹のマグネットは何のイベントでもらったのか今では思い出せませんが、大事にとってありました。

三姉妹の「その後」と、失われた航路

イベントでの露出などもあり、かわいらしいカーフェリー三姉妹は佐渡汽船の船に乗る人達にはおなじみのキャラクターとなっていき、私も大好きになりました。 実はその頃、私は佐渡汽船の株を購入しようかと考えている時期でもありました。 本州に住むようになると島民割引は使えませんが、株主優待があればもっと気軽に帰省でき、何より幼いころからお世話になっていた佐渡汽船とカーフェリーを応援したいという気持ちがあったからです。 しかし、その後の経営危機や上場廃止の噂を耳にし結局購入はしませんでしたが、どんどん下がっていく株価を画面越しに見つめるのは言葉にできない寂しさがありました。 ・・・ そして、この時代を象徴するもう一隻の船、寺泊と赤泊を結んでいた高速旅客船「あいびす」。 この記念カードは、2005年の華々しいデビュー当時のものです。 三姉妹イベントが開催されていた2018年、奇しくも「あいびす」はその役目を終えてフィリピンの会社に売却され、航路自体が廃止されました。 その後、三姉妹の三女「あかね」も2021年にスペインの会社にお嫁に行き(売却され)、今はもうこの三人が一緒に佐渡の海を渡る姿を見ることはできません。 しかし、「あいびす」も「あかね」も、遠く離れた異国の海で今も現役で元気に運行しているそうです。 佐渡での役目を終えても、世界のどこかで誰かを乗せて波を切っているのですね。 手元に残ったこれらのグッズを見つめると、白い船体を輝かせて走っていた船たちと、家族で過ごした賑やかな船旅の記憶が鮮やかに蘇ってきます。

まとめと次回予告

船そのものの魅力と、キャラクターたちが彩った佐渡汽船の輝かしい時代がありました。こうした「今はもうないもの」を記録しておけるのが、アーカイブブログの醍醐味かもしれません。 次回のパンフレット紀行は、相川で毎年行われている「ひなまつり」のお話をします。 お楽しみに。

コメント

タイトルとURLをコピーしました