プラスサムゲーム、ゼロサムゲーム、マイナスサムゲームをイラストでわかりやすく説明

投資

投資の勉強をしていて株式投資はプラスサムゲーム、FXはゼロサムゲームなどと聞いた事はあるでしょうか?

投資をしていなくても、実は日常の生活の中にも様々な場面で知らないうちにそれらのサムゲームに参加をしていることがあります。

それぞれのの違いを初めての人にもわかりやすくイラストを使って解説していきます。

サムゲームとは

サムゲームのサムとはエクセルなどでもよく使う関数の『SUM(合計』のことです。

利益と損失の合計をプラス、ゼロ、マイナスに分類して、参加者全員の利益の合計が最初の出資額よりも多くなる時は「プラスサムゲーム」、±0になる時は「ゼロサムゲーム」、マイナスになる時は「マイナスサムゲーム」といいます。

これは資産運用などでもよく使われる言葉で、投資のことをプラスサムゲーム、投機のことをゼロサムゲーム、博打などのギャンブルの事をマイナスサムゲームと言ったりします。

簡単にまとめるとこのような感じです。↓

表は管理人が作成しています

運用(活用)するという意味では投資を指し、投機や博打はマネーゲームとしての位置付けとなっていることが多いです。

プラスサムゲーム

参加者全員の利益の合計が最初の出資額よりも多くなるものを「プラスサムゲーム」といいます。

例えば、プレイヤーは参加費1万円を払ってゲームに参加し、最後まで勝負に勝った人が全額をもらえるというゲームがあったとします。

プラスサムゲームの例↓

イラストは管理人が作成しています

これを、ある株式に投資して配当が出た場合で考えるとこんな風になります。↓

イラストは管理人が作成しています

投資の配当の場合は資金を多く出資した人はそれだけ配当も多く入ります。

株式の場合はこの他に購入した金額よりも値上がりした時に売却したら出る売買益を得ることが可能です。

もちろん、自分の投資した商品が思うように値上がりしなければ損をする場合もありますが、値上がりする商品を購入した場合は、全員が配当や売買益を得ることができます。

自分がプレイヤーとして考えると日常でのプラスサムゲームはポイントの付くお買い物が言えるかもしれません。例えば、1000円の価値の物を1000円支払うって購入すると、そこに10円分のポイントが付いた場合などです。

1000円の価値の物+ポイントという付加価値がもらえるのでプラスサムゲームと言えなくはないと思っています。

ゼロサムゲーム

参加者全員の利益の合計が最初の出資額と±0になるものを「ゼロサムゲーム」といいます。

例えば、プラスサムゲームの時と同じでプレイヤーは参加費1万円を払ってゲームに参加し、勝負に勝った人が全額をもらえるというゲームで考えてみるとこうなります。↓

イラストは管理人が作成しています

皆で出し合ったお金をそれぞれで奪い合うので、利益の合計は0円になります。

これをFXに考えるとこんな風になります。↓

イラストは管理人が作成しています

FXをイメージすると分かりやすいのですが、FXは二つの国の為替取引で、どちらか一方の通貨の価値が上がればもう一つの通貨の価値が下がる仕組みです。両方が同時に上がることはあり得ないので、ゼロサムゲームとなります。

儲ける人がいれば、その裏で必ず誰かが損をすることになります。そして勝つためには技術だけでなくある程度の運も必要となってきます。

身近な所でいうゼロサムゲームは、オセロ、将棋、囲碁、麻雀、お金を出し合って勝った人が総取りのじゃんけん大会などです。

オセロや囲碁は相手の石を奪うと自分の物になりますし、将棋も相手の駒を奪えば自分の駒にできます。元の石や駒の数は増えませんが、取り合って勝負を行います。

麻雀では自分がAさんの捨てた牌でロンをした場合、Aさんからから点数を奪う事ができ、ツモをすれば他のメンバー全員からそれぞれ点数を奪うことができます。

勝者がいれば敗者が生まれるのがゼロサムゲームだったりします。

マイナスサムゲーム

参加者全員の利益の合計が最初の出資額よりマイナスになるものを「マイナスサムゲーム」といいます。

先ほどと同様にプレイヤーは参加費1万円を払ってゲームに参加し、勝負に勝った人が全額をもらえるというゲームで考えてみるとこうなります。↓

イラストは管理人が作成しています

マイナスサムゲームは掛け金から胴元(元締めや主催者)の運営費などの取り分を引いた金額を、勝敗に応じてそれぞれが奪い合ったり分け合ったりするものです。

競馬、競輪、競艇、パチンコ、カジノなどがこれに当てはあります。

これは絶対に胴元以外の誰かが損をするようになっていて、場合によっては全員損をするという事もありえます。

また、ギャンブルは常に勝つのは大変難しいですし、勝つためには運も必要となります。

ギャンブルはしないという人でも実は身近な所でマイナスサムゲームに参加しています。それは宝くじです。

宝くじの売上金の売上金の割り当て例↓

イラストは管理人が作成しています

宝くじは購入金額の50%以上を販売元が受け取り、収益金は高公共事業などに使われ、残りを当選者に分配する仕組みです。

当選をすれば元を取れますが、ほとんどの人は購入した金額の一割しか返ってきません。

宝くじはマイナスサムゲームだとわかっていても、当たれば一瞬で大金持ちになれるかもしれないというロマンがあるので買ってしまうのかもしれませんね。

まとめ

プラスサムゲーム、ゼロサムゲーム、マイナスサムゲーム、言葉は似ていますが内容は全く違います。

プラスサムゲームである投資は企業の業績や経済成長などを調べた上である程度予想した上でお金を投じるもので、投資先によっては全員が損をしないケースもあります。しかし、投資なので失敗をすれば損をすることもありますので過信せずに、しっかりと調べて長期で取り組むようにすることをお勧めします。

ゼロサムゲームである投機は、勝つ人がいれば必ず負ける人がいるという勝負の世界ですが、きちんと勉強を行って相場を読み、運を味方につければ負ける一方という事はないかもしれません。

マイナスサムゲームである博打(ギャンブル)は胴元が儲かるようになっているので、胴元以外の誰かが必ず損をするようになっています。行う際は正確な予想はできないけれど希望や期待なども込めて楽しむものと割り切って付き合う方が良いかもしれませんね。

全てに共通して言えることは、リターンが大きくなればなるほどリスクも大きくなるという事と、『絶対』はないという事です。

投資を行っても損をすることもありますし、ギャンブルで大金を得ることだってあります。

そしてどんな結果になろうとそれは自己責任です。

自分が納得する方法でお金を増やしていけるといいですね。

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