長岡市の旧越路にある岩田地域では、毎年新緑の季節になるとたくさんの鯉のぼりを空に泳がせる風物詩があります。
江戸時代頃から日本では端午の節句に鯉の形ののぼりをあげ、男子の出生を祝い、将来の出世を願う風習がありますが、今では子供の成長を喜ぶ意味合いも込められています。
しかし近年は住宅事情などの理由から大きな鯉のぼりをあげる家庭は減ってきており、子供がある程度大きくなると鯉のぼり自体あげなくなるのが現状です。
岩田ではそのような時代の流れを考慮して、子ども達の成長を祝って大きな鯉のぼりをあげて一緒に喜びを分かち合いたい、ご家庭で眠っている大切な鯉のぼりをもう一度大空に泳がせてあげたい。という想いで、県内だけでなく全国からあげなくなったけれど想いのつまった鯉のぼりを寄付してもらい地域の父ちゃんたちが力を合わせ、2002年からこの時期に岩田の渋海川沿いにたくさんの鯉のぼりを設置する活動を行っています。
昨年は新型コロナウイルスの影響で鯉のぼりの設置は中止したものの、今年は復活して無事にあげることができ、2年ぶりに大空を泳いだたくさんの鯉のぼりたちは観に来る人達を楽しませていました。
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ここでは小さい物から大きい物まで約300匹ほどの鯉のぼりが空を泳いていて、たくさんの鯉のぼりのすぐ下を歩いて眺めることができるのが特徴です。
上を向いて鯉のぼりを眺めながら歩いていると、まるで自分も一緒に空を泳いているかのような気持ちになれます。
こんなにたくさんの鯉のぼりを設置するのは大変だったと思います。
それでも、子ども達や観に来てくれる人の為に頑張って飾り付けてくださったのが伝わってきました。
岩田の父ちゃんたち、ありがとうございました!
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昨日見に行ったのですが天気が良くて、とても気持ちが良かったので動画を撮影して編集してダイジェストにしたので、良かったら観てみてください。
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岩田の鯉のぼりは周りを遮るものはなく、開放感があり心地よい風を感じながら鑑賞することができ、近くには朱色と白のコントラストが美しい宝徳稲荷神社や、美味しい米菓で有名な岩塚製菓の直売所などもあります。
多くの人が気になる駐車場ですが、鯉のぼりの設置場所のすぐ近くにある岩田農村公園の駐車場が利用でき、お手洗いもありました。(おむつ替え台は残念ながらありませんでした)
2002年の岩田の鯉のぼりは5月15㈯まで観ることができるそうなので、コロナ対策をしつつ、足を運んでみてはいかがでしょうか?
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