自宅を整理していたら、昔の佐渡のパンフレットがたくさん出てきました。
生まれ育った佐渡を離れてから時間が経ちますが、パンフレットをめくると、当時の空気や思い出が一気によみがえります。
今の佐渡がどうなっているのかは分かりませんが、「昔はこんな雰囲気だったなあ」という記録として、それから私自身の思い出として、少しずつ紹介していこうと思います。
・・・
今回ご紹介するのは、令和2年(2020年)に開催された「第16回 佐渡國相川ひなまつり」のパンフレットです。

江戸時代から現代までの雛人形が、相川の街角のあちこちを彩るこの行事。私の母もこのお祭りが大好きで、よく祖母を連れて観に行っていました。
前回のブログはこちら↓
萌えキャラブームが彩った航路 盛衰の波を駆け抜けた『カーフェリー三姉妹』と宝探しの記憶 File.07 | そら色の小ビン
本記事をお読みいただく際のご注意
このブログは、私が過去に手に入れたパンフレットをもとに当時の思い出を綴っています。
掲載している施設や店舗の情報(営業時間、料金、メニューなど)は、現在の状況とは異なっている可能性があります。
実際に訪れる際は、必ず最新の公式情報をご確認ください。
今回ご紹介するのは、令和2年(2020年)に開催された**「第16回 佐渡國相川ひなまつり」**のパンフレットです。
江戸時代から現代までの雛人形が、相川の街角のあちこちを彩るこの行事。私の母もこのお祭りが大好きで、よく祖母を連れて見学に行っていました。
案内所に響いた「ジングルベル」
当時3歳だった娘を連れて、家族で相川のひなまつりに訪れた時のことです。

まずは「ひなまつり案内所」でこのパンフレットをもらったのですが、案内所にも立派な段飾りが展示されていました。

それを見た娘は「おひなさまキレイだね〜」と喜び、なぜか突然「ジングルベル」を歌い出したのです。
お雛様のキラキラした飾りや、敷かれた赤い布の華やかさが、彼女の目にはクリスマスのように映ったのかもしれません。
案内所の方も私たちも、その可愛らしい勘違いに思わず大笑いしてしまいました。
静かな「ホテル万長」での出会い
案内所を出て、地図を頼りに4〜5箇所ほど展示スポットを巡りました。

その中でも印象深かったのが、街歩きの拠点でもある「ホテル万長」さんです。
オフシーズンだったためか、広いロビーはガランとして静まり返っていました。
しかし、館内には「ひな人形展示会場」への案内板が丁寧に貼られており、迷うことなく奥の和室へと辿り着くことができました。

そこには、静寂の中に凛として佇む豪華な雛飾りが。
ひなまつりにちなんだ小物や雑貨も一緒に飾られており、とても厳かで華やかな空間でした。
「4月3日」に行うひな人形のお片付け
私の実家では、その時期になると今でも母が私のために雛人形を飾ってくれています。
祖母が買ってくれたという、ガラスケースに入った三段飾り。そこには小さなオルゴールがついていました。
子供の頃、私はそのオルゴールを鳴らしては、音に合わせて歌いながらお雛様を眺めるのが大好きでした。母はそんな私の姿をいつも嬉しそうに優しく眺めてくれていました。
私が自立して家を出て、結婚して子供ができた今でも、母は毎年欠かさず実家に私のお雛様を飾ってくれています。
「元気で暮らしてほしい」
「幸せに過ごしてほしい」
母は言葉には出しませんが、毎年丁寧に飾られるあのお雛様の姿を見るたびに、言葉以上の深い祈りと愛情が私の胸に静かに伝わってきます。
私が幼いころから我が家ではおひな様を片づけるのは一般的な3月3日ではなく「4月3日(旧暦)」でした。
母は「旧暦は4月だったから」と言いますが、雛飾りが好きな母が少しでも長く目にできるようにという想いなのだと子どもの頃は思っていました。

そして今、私の家には母が私の娘(孫)のために贈ってくれた新しいお雛様があります。やはりこれにもオルゴールがついていました。
娘もおひな様が好きで、よくオルゴールを鳴らして歌いながら眺めています。
その可愛らしい姿を見るのが私も大好きです。
いつかこの子も自立して遠くへ行ってしまう日が来る……そう思うと胸が苦しくなりますが、だからこそ焦らずに。
「そんなに急いで離れていかなくていいよ」という願いを込めて、寒さが緩む4月まで、娘と一緒にゆっくりと大切に片付けるようにしています。
もしかしたら、母もそんな想いでいたのかもしれません。
祖母も母もおひなさまが好きなのは、幼いころの娘がひな人形を嬉しそうに眺める温かいひと時が心に残っているからなのかもしれないと、自分自身も母になって思いました。
まとめと次回予告

町中が彩る佐渡國相川のひなまつりが今年もやってきます。
いつかまた、この時期に佐渡に行くことがあるのならば母と娘と一緒に相川のひなまつりで街歩きを楽しみたいです。
次回のパンフレット紀行は、「トキの森公園」のお話をします。 お楽しみに。


コメント