近年よく耳にする空き家問題。
私の住む地方でも、空き家をリノベーションして店舗や新しい交流の場に生まれ変わらせる取り組みを見聞きするようになりました。
古い建物に新しい命が吹き込まれ、街が明るくなっていく様子を見るたびに、応援したい気持ちが高まります。
そんな思いから、時々こうしたリノベーションされたお店を訪れるようになりました。
「元はどんな間取りで、どんなふうに使われていたんだろう?」
そんな想像を楽しみながら美味しいお料理を味わい、建物の個性をどう活かして生まれ変わらせたのか、その工夫に触れる時間と、自分たちの物件づくりのヒントを楽しみながら見つけていきたいです。
この記事が、誰かとお店をつなぐ小さなきっかけになれば嬉しいです。
・・・
この「再生物件カフェ巡り」は、私自身の学びも兼ねて今回から始めることにした企画ですが、この話を不動産賃貸業の先輩にしたところ、
「面白そうじゃん!いいね、やろう!」
と楽しそうに賛同してくれて、一緒に巡ってくれることになりました。頼もしい存在です。

そんな先輩と今回の記念すべき初回で訪れたのが、「a-sun kitchen(アーサンキッチン)」さん。
ここは長岡市・柿川沿いの再生ビル「KAKIGAWA LIVING PARK」1階にある、発酵とスパイスをテーマにしたやさしいごはんのお店です。
ブログをお読みいただく皆様へ
この記事は、私や一緒に出かけた人が、その場で感じたことや膨らませた想像を綴った個人的な「訪問記」です。
正確な情報を紹介するものではなく、あくまで私たちの主観による感想ですので、読み物として楽しんでいただければ幸いです。
なお、掲載している内容は訪問時のものです。最新の情報は、ぜひお店のHPやSNS等で直接ご確認の上、お出かけください。
また、個人的な記録のため、お店の詳細についてこちらで質問をいただきましても、お答えいたしかねますことをご了承ください。
仕事の建物から人が集う場所への変化

訪れた「KAKIGAWA LIVING PARK」は、柿川沿いに立つ再生ビル。
黒い看板が建物の顔になっていて、明るい緑の手すりと木の踏み板の階段がナチュラルな雰囲気を添えています。
このビルは 柿川不動産さんが“地域の人が集える場所にしたい”という思いで再生した建物らしく、柿川不動産さんんの事務所も2階に入っていました。

テナントは「a-sun kitchen(アーサンキッチン)」だけではなく、カフェ、写真スタジオ、サロンなど多様な個性が集まっていて、2階にはマルシェなどが開けるフリースペースもありました。
Googleマップでかつてのこの建物の様子を見てみると、現在アーサンキッチンが入っている1階は以前はオープンな倉庫のように使われていたようでした。(Googleストリートビューで過去を遡ってみると、建物の歴史が見えて面白いです)
また、駐車場の看板には住まいや設備に関わる会社名がいくつか並んでいたので、上の階にはそうした企業の事務所などが入っていた時期もあったようです。
そんな“仕事のための建物”が、今は人が集まりくつろげる場所として生まれ変わっているのが、
この再生物件ならではの面白い変化だと感じました。
・・・
先輩はこの大きな鉄骨のビルを見上げながら
「固定資産税がえぐそう…」
とつぶやいていて、思わず笑ってしまいました。
中のエントランスは共同部になっていて、先輩は天井にある一見武骨に見えるむき出しの配管を見て
「これは点検や修繕がしやすくて、管理側としてはすごくいい設計だよね」
と、見た目のデザインだけでなく、維持管理という『実務者としての現実的な視点』で話していて、このような気づきをくれるのが、先輩に同行してもらう心強さでもあります。
建物の共同部などは以前の面影を残しつつ、店内の壁は上から塗装を重ねたような“再生の質感”が感じられます。
一方で、以前は開放的な造りだった場所にサッシを入れて窓を設置してあり、以前の面影と新しさのバランスが心地よい空間でした。
共用トイレのピクトグラム(ロゴ)がとても可愛らしかったです。

エントランスには各テナントが黒板を出していて、アーサンキッチンも手書きのメニューで迎えてくれます。
注文したメニュー
私はアーサンプレートを、先輩はバターチキンカレー、そしてそれぞれ温かいドリンクを注文しました
アーサンプレート

鶏むね肉とは思えないほどやわらかく、白いソースとよく合っていました。雑穀米もヘルシーで、全体のバランスがとても良いプレートです。
デリは5種類から2つ選べるとのことで、私は
- れんこんのカレークミンソテー
- 栃尾の星長さんのおからと4品食材の炒り煮
を選びました。
れんこんは薄切りでもパリッと歯ごたえがあり、カレーの香りがふわっと広がる味。おからは優しい味わいの一品でした。
バターチキンカレー

先輩もカレーをとても美味しそうに食べていて、あっという間に完食。
私が「どんな味でした?」と聞いたら
「カレー!」
と元気な返答(笑) そりゃカレーでしょうよ。
先輩が選んだデリは
- サツマイモのハニーマスタードサラダ
- 栃尾の星長さんのおからと4品食材の炒り煮
でした。
食後のドリンク

私はジンジャーとスパイスの温活ソイミルクラテ、先輩はジンジャーとスパイスのゆず茶を注文。
ソイミルクラテはほんのり甘く、生姜のスパイスが良いアクセントとなっていました。
生姜が強すぎず、“ほっとする味”で美味しかったです。
カップの中に生姜のかけらが入っていて、好みで食べられるとのこと。先輩はパクパク食べていました。
お店と建物の雰囲気
店内はシンプルでナチュラル。
木のテーブルと椅子、淡いグレーの壁、店内中央の天井には木製のリングが角度をずらして重なり、丸いシルエットにみえるデザインのオシャレなペンダントライトがあり、この照明がコンクリートの壁や天井に木のぬくもりを添えるアクセントになっていました。
店員さんたちの笑顔や話し方がとてもやわらかく、店内のナチュラルな空気とぴったり重なっていて、居心地のよさをいっそう感じました。
訪問した日は、長岡が大雪で雁木が崩れたり家が壊れたりの被害が出たりしている直後でしたが、駐車場には消雪ホースが設置されてあり、キレイに除雪されていてスムーズに駐車することができました。
お店のポイント

※配色は筆者の主観によるイメージです
建物のポイント

※配色は筆者の主観によるイメージです
まとめ
再生ビルの中にある小さなお店ですが、建物全体の雰囲気とお店のやさしい料理がとてもよく馴染んでいて、心地よい時間を過ごせました。また別のメニューも食べに訪れてみたいです。
柿川不動産さんが「地域の人が集える場所にしたい」と願って再生したビルは、テナントの個性が自然に混ざり合い、これからも育っていく場所だと感じました。
お店と建物を先輩と一緒に楽しくたっぷり味わえた素敵な初回の訪問でした。
次回はどんな「再生物件カフェ」に出会えるのか楽しみです。
ごちそうさまでした。


コメント