前回に引き続き、手元にある新旧の『佐渡さんぽ』を比較しながら、佐渡観光の変遷を紐解いていきます。
先日、両親から届いた2026年1月発行の最新版と、私が大切に持っていた2013年からのバックナンバー。表紙だけでも時代の流れを感じましたが、ページをめくって「食」の項目を見てみると、そこにも興味深い変化がありました。
佐渡食が、この13年でどう進化してきたのか。パンフレットの誌面から辿ります。
前回の記事はこちら↓
佐渡観光パンフ『佐渡さんぽ』を比較してみた 表紙でわかる時代の変化(表紙編) File.10 | そら色の小ビン
本記事をお読みいただく際のご注意
※当ブログで紹介しているパンフレットや資料は、すべて私が個人的に保管していたものです。
※掲載している情報(店舗数・メニュー・価格・サービス内容・イベント情報など)は、発行当時の内容であり、現在の状況とは異なる場合があります。最新の情報については、各施設・店舗・自治体などのHPやSNS、公式発信をご確認ください。
また、パンフレットに掲載されている連絡先や個人名などの情報は、安全のため一部を伏せて掲載しています。
※こちらは個人的な記録のため、店舗へのお問い合わせや詳細のご質問にはお答えできません。
ご了承ください。
『佐渡さんぽ』でたどる食の変遷
今回ご紹介するのは、ガイドブックの目玉ともいえる「グルメ・お土産・銘酒」のページです。
2013年から最新の2026年まで、手元の冊子を並べてみると、単に「お店が変わった」だけでなく、私たちが旅先での食に求める価値観そのものが変わってきたことがよく分かります。
年代別・食のページアーカイブ一覧
各年代の誌面がどのような「空気感」だったのか、変遷をまとめてみました。

変わらない佐渡の美味しいもの
13年という月日の中で、ずっと掲載され続けている「不動のレギュラー」があります。
不動のレギュラー
「天然ブリカツ丼」、と「佐渡の魚介」と「五つの酒蔵」です。

天然ブリカツ丼に関しての記事はこちら↓
ブリカツ丼のテレビ取材と店員さんの手書きメモ|パンフレット紀行 File.03 | そら色の小ビン
佐渡はどの季節に行っても魚介が美味しくて最高です。
スーパーなどでは、一日では食べきれない量の魚や貝が信じられない価格で販売されていたりします。安くて新鮮で美味しくて本当に最高です。

また、佐渡にある「五つの酒蔵」は、それぞれの酒蔵が独自のこだわりを持ち、世界的に評価されているものから地元で深く愛されるものまで様々です。
常連のおすすめグルメ
次に多く掲載されていたのは
「そば」「ソフトクリーム」「へんじんもっこのソーセージ」

佐渡は「米どころ」として有名ですが、実は隠れた「そばどころ」でもあります。
江戸前のキリッとした醤油つゆとは異なり、佐渡のそばは「あご(トビウオ)だし」で食べるのが最大の特徴です。
かわいいトキのマークがトレードマークの佐渡乳業さんの本社敷地内にある「みるく・ぽっと」のソフトクリームは、新鮮なミルクを使っていて濃厚でとても美味しい!
頑固者という意味の「へんじんもっこ」のドイツ仕込みの本場の味のソーセージは妥協しない美味しさを追求しています。
多く取り上げられている佐渡のカフェ
お店だと「しまふうみ」さんが多かったです。

ここは真野湾を一望できる素晴らしいロケーションが魅力のベーカリー&カフェで、島内外のお客さんから人気のお店。
佐渡のお土産のエース
そしてお土産では「沢根だんご」「島チーズ」「ひげたまごロールケーキ」が、毎度のように紹介されていました。

沢根だんごは、佐渡人のソウルフードと言っても過言ではない、老若男女問わず愛されている甘味です。私も大好き!
私は、島チーズとひげたまごロールケーキは食べたことがないので、次に佐渡に行った時はぜひ買い求めたいと思っています。
筆者のおすすめ佐渡グルメ
佐渡出身の私がこの6冊の「佐渡さんぽ」の中で紹介されていたグルメの中で、おすすめするのは、佐渡の食卓に欠かせない「いごねり」と「ながも」、そして思い出の味の「栃餅」です。

いごねり
佐渡を代表する郷土料理で、海藻の「いご草(えご草)」を煮溶かして固めたものです。新潟県本土では「えご」と呼ばれますが、佐渡では「いごねり」と呼ぶのが一般的です。
佐渡のものは、煮溶かしたものを薄く板状に伸ばし、それを「くるくる」と巻いた状態で売られているのが最大の特徴です。食感はツルッとしていて、喉越しが非常に良いです。
巻いてあるものを端から細く切り(ところてんのような形)、刻みネギとおろし生姜をのせて、醤油をかけて食べるのが佐渡の定番スタイルです。
ごくたまに、長岡のスーパーでも見かけることがあるので、その時は迷わず2つは買います!
ながも
「ながも」は、「アカモク」という海藻の名称です。冬から春にかけてが旬で、佐渡の春の始まりの味覚として愛されています。
最大の特徴は、強烈な「ねばり」と「シャキシャキとした食感」。
お湯にくぐらせると、茶色から鮮やかな緑色にパッと変わります。ミネラルや食物繊維が豊富で、健康食としても注目されています。噂によると花粉症予防にも効果があるとか…。
ご飯にかけたり、ポン酢で食べたり、そばやうどんにトッピングしたりとありますが、私はお味噌汁に入れるのが一番好きです。磯の香りと粘りが楽しめるのでおすすめ!
私はながものお味噌汁が一番好きです。
これらは佐渡の食の代表として、今も昔も変わらず私たちを迎えてくれます。
そして、今もあるのかわかりませんが、栃餅もとても好きでした。
独特の香ばしい風味のお餅で、やわらかくてお茶と非常に合うのです。祖母や母がたまに買ってきてくれたのですが、大好きで忘れられない味です。
アナログからデジタルへ:QRコードの出現
誌面の構成で大きな転換点となったのが、2018年版からの「QRコード」の出現です。
2013年までは「詳しくは電話で」という感じの紙面構成でしたが、2018年以降、スマホを片手に旅をするスタイルが当たり前になりました。
最新の2026年版では、QRコードもデザインを邪魔しないスマートな形で配置され、紙媒体としての「美しさ」と、WEBでの「最新情報」を繋ぐ架け橋となっています。
パンフレットは今や、単なる情報の詰め合わせから、「佐渡というブランドを伝える入り口」へと成長を遂げていました。
最新情報は公式HPをご確認ください↓
次回予告:体験・アクティビティの変遷
食のページをめくるだけで、懐かしさと食べたい気持ちが溢れてきます。
次回は File.12「体験編」。
たらい船、金山、そして新しいアクティビティ。佐渡の「楽しみ方」はどう変わったのでしょうか。
お楽しみに


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