前回の「モデルコース編」では、佐渡が「身近な観光の島」から「世界の宝の島」へとステージを変えていく様子を書きました。
今回は、島への大切な足である「佐渡汽船(アクセス)」がテーマです。
手元にある2013年から最新の2026年までのパンフレットには、今はなき「空路」の記憶や、船路の進化が載っていました。
13年で「佐渡島への渡り方」はどう変わったのか。かつての体験談とともに書いていきます。
前回のブログはこちら↓
本記事をお読みいただく際のご注意
※当ブログで紹介しているパンフレットは、すべて私が個人的に保管していたものです。
※掲載情報は発行当時のものであり、現在の状況とは異なる場合があります。最新の情報は各施設・店舗の公式HP等をご確認ください。
※個人的な記録のため、施設への詳細なご質問にはお答えできません。ご了承ください。
年代別・アクセスの変遷
佐渡さんぽの比較で「回路・空路」共にの様々なドラマがあると感じました。それは私が佐渡出身者で自分が利用していたり多方面から話がはいってきていたからなのかもしれません。
特に面白い変化はというと、2013年には当たり前のように載っていた空路という選択肢がいつの間にか消え、そして佐渡金山が世界遺産となった今、また新しい形で動き出そうとしている事だと思います。
2013年:わずか25分!幻の「空路」があった時代

この年のパンフレットで目を引くのは、新潟空港と佐渡空港を結ぶ「空の便」です。 所要時間はわずか25分。
運賃は大人6,500円(島民割引なら4,500円)でした。
「船より断然早い」という実用的な選択肢として、誌面でもお急ぎの方へおすすめされていました。
2018年〜2021年:航路の整理と「速さ」への挑戦
この時期は、海路の大きな転換期でした。

2018年には長岡市民に馴染み深かった「寺泊〜赤泊航路」が幕を閉じました。
一方で、直江津〜小木航路では高速カーフェリー「あかね」が活躍し、2021年には同航路がジェットフォイルに統一されるなど、「いかに早く着くか」という速達性が追求されていたように感じます。

佐渡汽船のカーフェリー三姉妹のキャラクターも2020年までは紙面で確認できましたが、「あかね」が佐渡汽船から異国にお嫁に行ったことで三姉妹の姿が2021年から消えてしまいました。
カーフェリー三姉妹の話は以前のパンフレット紀行で書いたので興味がある人はご覧ください。↓
空白の2025年:情報の「取捨選択」に見る熱量
実は、2025年度の佐渡さんぽには、これまでの号には必ずあった「アクセス・交通特集」の独立したページが存在しないのです。
2025年は世界遺産登録へ向けて、歴史やストーリー、モデルコースに全力を注いだ「祝祭前夜」の号なので、 限られた誌面の中で、移動という「手段」よりも、島で何を感じるかという「体験」を優先して伝えたかった…そんな編集側の取捨選択があったのかもしれませんね。
2026年:再びのカーフェリー復活と「過ごし方の質」
最新の2026年版では、直江津航路にカーフェリー「こがね丸」が復活しています。

所要時間は2時間40分と以前よりゆっくりになりましたが、代わりに「1等ウィズドッグルーム」が完備されるなど、ペットと一緒に旅を楽しむような「ゆとり」と「快適さ」を重視する内容に変わっています。
しかし、過去のパンフレットと比べると、アクセスのページは減らされて佐渡汽船の船での楽しみ方や食事、グッズなどの船での過ごし方は紹介されなくなりました。
フェリーの中でしか食べられないグルメもあったりするので、そこは少し残念に思います。
筆者が聞いた空飛ぶジェットコースターの思い出
私は佐渡空港を実際に使ったことはないのですが、母や知人からは当時の凄まじい体験談を聞いています。
小型のセスナ機だったため、風が強い日は「下手なジェットコースターより怖い」ほど揺れたそうです。
ある時、知人が乗った便が猛烈に揺れ、乗客全員が「落ちるのでは……」と青ざめたことがあったとか。しかし、無事に着陸した瞬間、安堵と感動で機内にはパイロットへの拍手が沸き起こったといいます。
「怖い、でもあの早さは病みつきになる」と知人は話していました。
そんな風に語られる空路は、まさに移動そのものが一つのアトラクションだったのでしょう。
【比較一覧】佐渡へのアクセス変遷(2013年〜2026年)
誌面に載っていた歴代の移動手段を一覧にまとめてみました。

今はもうない移動手段もありますが、かつては様々な乗り物と場所から佐渡に行くことができた時代がありました。燃料など様々な物の高騰や人口減少などで少しずつ移動手段が減っていったのです。
しかし、佐渡金山が世界遺産登録されたことにより、国内外から観光客が増えています。
佐渡=新潟間の空の定期便は2014年4月から運休が続いていましたが、トキエアが約12年ぶりの復活に向けて動き出しました。
先週の2026年5月19日に「慣熟飛行(かんじゅくひこう:路線の習熟のための飛行)」を実施し、5月28日には旅行会社などの関係者を乗せた神戸発・佐渡着のチャーター便が運航されたそうです。
今回のチャーター便などの運航結果を検証したうえで、2026年秋には一般の利用者向けに「佐渡チャーター旅行商品」としての販売・展開を目指すと発表されています。
この動きを受けて、佐渡へ行く人が増えるといいなと思っています。
次回予告
アクセスについて注目してみてみると佐渡が「効率」を求めた時代を経て、今は「島での時間をどう豊かに過ごすか」を大切にする場所へ進化していることが分かりました。
次回は、冊子の最初にくる「目次」について見てみようと思います。
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紹介施設・交通情報(最新情報は各サイトをご確認ください)
- 佐渡汽船株式会社 https://www.sadokisen.co.jp/
- トキエア(TOKI AIR) https://tokiair.com/
- 新潟県公式観光サイト「にいがた観光ナビ」 https://niigata-kankou.or.jp/



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