佐渡観光パンフ『佐渡さんぽ』を比較してみた 表紙でわかる時代の変化(表紙編) File.10

ブログ

先日、両親から「今の佐渡はこんな感じらしいよ」と、2026年1月発行の最新版『佐渡さんぽ』をもらいました。

手元には、これまで大切に保管してきた2013年や2018〜2021年の冊子たちが揃っていたので、新しく届いた一冊をこれまでのものと並べて比較してみたところ、表紙のデザインやキャッチコピー、紹介されている内容など、時代と共に変化している面白いポイントがいくつも見つかりました。

文化や景勝地といった「変わらない良さ」がある一方で、紹介されるお店や旅のスタイルは、時代と共に変化しています。

そこには単なる観光情報だけでなく、佐渡が歩んできた「観光の歴史」そのものが詰まっている気がします。

観光パンフの表紙は、ただの表紙ではなく“その時代の観光戦略”そのものかもしれません。

せっかく6冊の冊子があるので、今回から全6回の連載として、さまざまな角度からその変化を紐解いていきます。

・・・

前回のパンフレット紀行はこちら↓

スポンサーリンク

本記事をお読みいただく際のご注意

※当ブログで紹介しているパンフレットや資料は、すべて私が個人的に保管していたものです。

※掲載している情報(店舗数・メニュー・価格・サービス内容・イベント情報など)は、発行当時の内容であり、現在の状況とは異なる場合があります。最新の情報については、各施設・店舗・自治体などのHPやSNS、公式発信をご確認ください。

また、パンフレットに掲載されている連絡先や個人名などの情報は、安全のため一部を伏せて掲載しています。

※こちらは個人的な記録のため、店舗へのお問い合わせや詳細のご質問にはお答えできません。

ご了承ください。

表紙が語る「佐渡の魅せ方」の変化

第1回目は、まず「表紙」のビジュアルをご紹介します。

手元にある数年分の『佐渡さんぽ』。一番大きな変化は、表紙の主役が誰か、ということです。

2013年:親しみやすさの時代

2013年版は、女性モデルさん二人がトキのむらの看板前でポーズをとる、温かみのある記念写真のようなスタイル。

当時の誌面はこのお二人が佐渡の観光名所をナビゲートしてくれる構成で、表紙と連動して親しみを出している感じになっていました。

2018〜2021年:フォトジェニックな景色の時代

それから数年の空白を経て手元にある2018年版以降の表紙には、モデルさんの姿が消え、佐渡の美しい景勝地が主役となる「フォトジェニック」な表紙へと様変わりしました。

2018年前後は観光PRでも“写真映え”が重視された時期で、表紙もその空気を反映しているように見えます。

当時大流行していたインスタ映えを意識した、映える佐渡の風景を表紙にして観光客にアピールをし、観光客のSNSで佐渡を広めてもらいたいという狙いがあったのかもしれません。

2026年(最新版):世界の中のSADOへ

そして最新版では再びモデルさんが登場していますが、今度は外国人のモデルさん。

小木の矢島経島でたらい船に乗っている姿は、世界遺産登録を経て、多様な国籍の人が訪れる「世界のSADO」になったことを象徴しているようです。

2026年版は英語コピーの採用もあり、国内向け観光案内から一歩進んだ印象を受けます。

私が持っている佐渡さんぽの表紙の場所は下記の通りです。

  • 2013年 トキの森公園
  • 2018年 二ツ亀海水浴場
  • 2019年 越の長浜(真野の海岸線沿いにあるバス停)
  • 2020年 金北山 山頂
  • 2021年 岩首昇竜棚田
  • 2026年 矢島・経島

佐渡は美しい景勝地がたくさんあるので、写真に困ることは今後もないでしょう(^_^)

言葉でたどる観光の歴史:願いから、世界遺産の島へ

写真の変化もさることながら、添えられた「キャッチコピー」の変化には、佐渡が目指していた姿が色濃く反映されています。

2013年:『ニッポンの新・名所にしたい島へ』

世界遺産登録を夢見て、熱い「願い」を込めていた時代。

これからもっと多くの人に知ってもらおうという、熱い意気込みを感じます。

2018〜2020年:『金山、佐渡、能楽、海、名産など、たのしさどっさりの旅へ!』

佐渡の魅力をこれでもかと詰め込んだ、「バラエティ豊かなアピール時代」。

さど」の文字を強調した遊び心に島全体の活気を感じます。

2021年:『暮らすように旅する』

観光地を巡るだけでなく、佐渡の空気感に浸る旅を「提案」していた時代。

それまでの「観光地を巡る」形から一歩踏み込んで、佐渡の空気感に浸るような、新しい旅の形を提案しているのが印象的です。

2026年:『PURE JAPAN ON SADO ISLAND』

「佐渡にある、純粋な日本(PURE JAPAN)」。

そして『世界遺産の島で、心を豊かにする旅を。』という言葉。

ついに世界遺産という称号を手にし、揺るぎない魅力を持つ島として「確立」した今の自信が伝わってきます。

文字に宿る時代の空気

『佐渡さんぽ』の文字フォントも毎回変わっていました。

  • 2013年 明朝体のような力強さのあるフォント
  • 2018年 黄色い中抜きのフォント
  • 2019年 ひらがなに流れるような書き方の特徴のあるフォント
  • 2020年 丸みのある柔らかいフォント
  • 2021年 丸みのある少し崩した明朝体のようなフォント
  • 2026年 流れるような文字のつながりと、手書きのような揺らぎあるフォント

私はフォントに関して素人なのでそれぞれ何というフォント名なのかはわかりませんが、毎回変えているのはデザイナーのこだわりなのかもしれませんね。

みなさんは、どの時代のロゴがいちばん“佐渡らしい”と感じるでしょうか。

最新の佐渡さんぽのフォントは、これまでのどの時代とも違う、風が流れるようなしなやかさと、波のような揺らぎがありつつ、視認性の高いフォントになっていました。

世界遺産の島としての品格と、旅の心地よさが同居しているようです。

次回予告:ページをめくると広がる変遷

表紙を比べてわかった事を表にするとこんな感じ↓

表紙を眺めるだけでも、佐渡観光が「親しみ」から「多様な魅力」、そして「世界遺産の島」へと進化してきたことがわかります。

しかし中をめくってみると、2026年版でも表紙のモデルさんが各観光地を巡っており、2013年頃のスタイルがまた新しい形で戻ってきたような懐かしさも感じます。

一歩中へ踏み込むと、モデルコースの組み方や、今はもうなくなってしまった体験プラン、そして掲載されているお店やお土産の顔ぶれ……。

数年の時を隔ててページをめくると、そこには確実に「変化していった佐渡」の姿がありました。

次回からは、各ページの内容をさらに詳しく比較していきます。

まずは File.11「グルメ・ランチ編」で、あの懐かしのお店や、新しく加わった名店、そしてメニューの変化について振り返ります。

お楽しみに。

コメント

タイトルとURLをコピーしました