佐渡へ長期帰省してきました

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この夏、新型コロナウイルスの感染拡大を恐れて、極力人口の多い都市からの帰省は控えて欲しいという田舎の人々の声をニュースなどで目にしました。

田舎になればなるほど医療体制は十分ではなく、そこで感染が拡大したら病床や医療スタッフが少ない傾向にあり、また年配者が多いので感染したら命に係わる大変なことになるという恐れがあるからだそうです。

私も悩みましたが、自宅と実家は同じ県内でお互い感染者が出ていない場所同士ということと、ゴールデンウィークは帰省を自粛したこと、普段は実家の両親と全然会えず娘も両親もお互いに会いたがっていることなどを考慮し、感染拡大に注意をしつつ帰省をしてきました。

念のため帰省してから2週間は極力外出を控え、実家の敷地内でほとんどを過ごしていました。

私と娘の帰省期間は7月25日から8月16日という結構長期で帰省してきました。主人は仕事があったのですが、行きと帰りそれぞれ来てくれて合計10日滞在していました。

自主的な外出自粛の二週間で行ったところは、実家と実家の畑、周囲にあまり人のいない海へ行っていました。

海に来たのに砂でわざわざ小さなプールを作った娘(笑)

実家から海へは車で20分程なので、晴れている日は午前中に海へ行ってお昼には家に帰り祖母の作るご飯を食べて午後はお昼寝をするという生活パターンでした。

佐渡は島なので周りが全て海で、海水浴場も各地にたくさんあり、ほとんどの大人がお仕事をしている平日の午前中は閑散としています。

海へは父と娘と私の三人で行っていましたが、私は一度も海に入らず、ずっとパラソルの下でボーっと海と娘を眺めていました。こんなにボーっとできるのは久しぶりだなぁと感じました。

私の実家のある場所は少し町から離れていて山の方にあり、隣の家とも離れているので娘も私も実家の外ではマスクをせず、自然の美味しい空気を吸うことができました。

ときロード付近で撮った写真(小さいですがトキが飛んでいます)

たまに、実家の窓から空を飛ぶ野生のトキを眺めることもできました。

この辺りではトキは結構生息しており、見かけるのはそう珍しくありません。トキの鳴き声もよく聞こえてきます。今回の帰省中も、何度も野生のトキを見かけました。

実家の近くで見かけたトキ 遠くからこっそり撮影

実家の建物自体は狭くてボロイのですが敷地面積は広く、母屋、納屋、小屋が3棟、地域に貸している小さなお堂(?)、車3台分の駐車場、畑、ちょっとした林などがあり、娘は毎日となりのトトロのメイちゃんの様に庭?に出て遊んでいました。

実家の敷地の周りは田んぼと池があるだけで、他人と会うこともなく閉ざされた楽園のようです。

娘はカタツムリやカブトムシ、ちょうちょ、トンボ、蝉などを見つけたり、父手作りの屋根付きで4畳ある広いウッドデッキの上でビニールプール遊びをしたり、父と一緒に畑で夏野菜を収穫してその場で少し味見をしたりと、実家の敷地から出なくても普段できない事をたくさんして充実した夏休みを過ごしていました。

帰省して2週間が過ぎてからは、手洗いうがい、消毒、マスクを徹底しつつ娘は祖父母と知り合いの住職さんがいる長谷寺へウサギを観に行ったり、トキの森公園へアイスを食べに行ったりして楽しんできました。

中でも特に喜んだのは、実家の庭で行ったBBQと花火でした。

他にも、イカ、カボチャ、えのき、マシュマロ、おにぎりなども焼きました

普段住んでいる自宅のある場所は住宅地なので、花火もBBQも近所迷惑になってしまう為できなかったので、誰にも迷惑をかけることなく思う存分楽しめたのはとても良い思い出になりました。

そして、初めて私の実家のお墓参りを娘は経験しました。

通常怖いと思われがちなお墓ですが、お花や蓮の葉で飾り付けたお墓は娘の目にはとてもキレイに写ったようです。

親戚たちとワイワイ賑やかにお花やお水を供えるなど、娘には初めての体験でした。

事前にお墓をキレイにしておいて、当日お花を飾るのは普通でしょうが、私の地元でのお墓参りは当日さらに墓石の上に大き目な蓮の葉っぱを笠にしてかぶせ、その上から少しお水をかけてあげることをします。

暑い夏、ご先祖様たちにも帽子代わりに蓮の笠をかぶせてあげて、涼しくなるようにお水を垂らすということでしょうか。

不謹慎かもしれませんが今回のお墓参りはとても楽しかったらしく、「またやりたい!」と話していました。

最後にお線香をたてて、皆でお墓の前に横一列になって手を合わし、娘も小さな手を合わせてくれました。

こんな時期に帰省なんてと思う人もいると思いますが、今のところ実家のある佐渡の両親や親族には体調の異常はなく、帰省から帰ってきて1週間以上経ちましたが、私たち家族にも体調の変化はあありません。

都市部を中心に多くの人が今回のお盆は帰省を断念したと思います。

同じ県内の田舎同士でそこまで距離も離れていなかった為、私たちは帰省することができましたが、たくさんの人が帰省をあきらめて寂しい思いをしたのだろうと思うと心苦しい気持ちや申し訳ない気持ちになります。私自身も都市部に住んでいたら帰省はしていなかったでしょう。

でも、久々に愛する孫に会えて涙を流して喜んでくれた両親や、何度もまた来てねと言ってくれた私の祖母の顔を見て、迷ったけれど会いに行けて良かったと思っています。

マスク警察や自粛警察など、偏った正義感で相手を攻撃する人がいるとニュースやワイドショーで見た為、今回帰省するにあたって、誰かに何かを言われたり咎められるかもしれないと思ってビクビクしていました。帰省から帰ってきた今でも少しビクビクしています。

○○警察の人たちは自分は我慢していたり、ちゃんとしているのにという気持ちや、先の見えない不安感から危害を加えたりするのでしょうね。

早くコロナウイルスが収束して、誰でも気兼ねなく会いたい人に会ったり帰省ができるようになりますように。

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