アラサーでお墓(自然葬)を契約① 自然葬の種類や特徴

お墓について

古来、日本では人が亡くなると火葬を行って遺骨を骨壺に入れてから先祖代々のお墓に収めるという習わしが一般的でしたが、現代では『自然葬』という方法で埋葬することも増え、『自然葬』という言葉も以前より耳にするようになりました。

私は現在アラサーで子供もいますが、自分の将来の事を考えて昨年『自然葬』でお墓を契約しました。

今回、私は自分自身が『自然葬』を選択するにあたって独自で調べたり、最終的に選んだ業者の担当の方から色々なお話を聞いたことなどを交えてお話したいと思います。

そしてアラサーなら日本人の平均寿命からみるとまだ若い部類に入るのになぜ早々に墓を決めたのか、どうしてそのような方法にしたのかなどを徐々にお話して、興味はあるけど迷っている人のお役に立てたら嬉しいです。

自然葬とは

遺骨をお墓や納骨堂などに納めるのではなく、海や大地、空などの自然の中に埋葬や散骨をすることです。

自然の中に散骨をしてもらうことで大地や樹木、海の栄養となり、自分が植物や生き物の一部となって自然と一体化できるという自然志向の考えから広まった埋葬方法です。

一言で『自然葬』といっても意外と色々な種類の方法があり、業者によっては細かいやり方の違いなどがあるようです。

自然葬の種類

自然葬の種類をまとめて表にしてみました。日本では行われていなくても世界のある場所では行われている方法も集めてみました。

現代の日本ではまず火葬をおこなってお骨の状態にしてから自然葬を行うのが通常の流れとなっており、樹木葬と海洋葬・海洋散骨が日本で主に行われている自然葬です。

調べてみると、世界ではなかなかすごい自然葬の方法もあると分かりました。火葬の設備が無かったり埋葬の為の土地がないからという地理的な理由で自然葬を行う場合もあれば、宗教等による信仰の考え方により行う場合もあるそうです。

日本では風葬、鳥葬、土葬、水葬、獣葬は『死体遺棄・損壊』にあたるとして法律で禁止されている為、基本的に行うことができません。

地域によっては風葬や土葬を行う風習の所があったり、船上で死亡した場合、遺体の劣化や伝染病を避けるなどの為に水葬を行う場合はあるようですが、ほとんどの場合は、火葬をしてから埋葬や散骨という方法がとられています。

樹木葬

墓石の代わりに樹木を墓標として埋葬する方法。『自然葬』の中ではポピュラーで、人気も高いです。自然に配慮した葬送という意味では『自然葬』の中に入りますが、実際には火葬をした後に埋葬しますし樹木が墓標の代わりというだけで、お墓への埋葬とそこまで違いません。その為、墓地として許可が下りている場所にしか埋葬することができません。

樹木葬にも種類があり、よく見られるのは一本のシンボルツリーを中心にその周りに埋葬する方法と、一つの墓所ごとに一本植樹するという方法です。

また、埋葬方法も樹木の下の土に直接遺骨を埋葬する場合と、遺骨を骨壺などにいれて樹木の下に埋葬する場合の二種類があります。

遺骨を直接埋葬する場合はいずれは分解されて樹木や土の養分となり、遺骨が残る事はありません。しかし、骨壺などに入れて埋葬する場合は、実際のところ骨は残るので正確な意味で自然に還るわけではありません。

樹木葬の費用は業者や種類に寄りますが10万円から50万円くらいが相場のようです。

海洋葬・海洋散骨

墓標を持たず、粉骨した骨を海に散骨する方法で、高倉健さん主演の「あなたへ」という映画で妻の散骨をしたのが有名です。

自然葬の中でも自然に還るという意味で多くの人に好まれており、業者によりますが樹木葬よりも費用が安い場合が多いのも好まれる理由の一つかもしれません。費用は5万円から40万円くらいが相場だそうです。

海洋葬・海洋散骨はどこにでも散骨して良いわけではなく、漁業の妨げにならない様に沖まで船で出てから散骨するのが一般的な為、散骨したい海の周辺状況もよく考えてから場所を決めないといけません。

実際、漁をしている漁業関係者や海洋でお仕事をしている方々からしたら、近場で散骨を行うという音はあまり気持ちの良い物ではないので配慮が必要です。散骨して良い場所かどうかは事前によく調べる必要があります。

また、海洋散骨が可能な業者は樹木葬ができる業者よりも限られている為、自分に合った業者を見つけるのが多少大変であったり、船一艘につき遺族2人までなど散骨に参加したい親族が必ずしも全員船に乗れるわけではない場合もあるようです。

多少値段はかかりますが、クルーザーなどをチャーターして親族など大勢で参加できる場合もあるので、行いたい場合は業者と要相談です。

土葬

土葬とは遺体を火葬せずそのまま土に埋葬する葬儀方法。方法としてはそのまま直接土に埋葬する方法と、棺などにいれて埋葬する方法の二種類がある。

アメリカなど国土面積が広い国や地域では土葬が行われるところが多いが、意外にも火葬よりも土葬の方が費用がかかる為、最近では火葬を選択する人も多くなったらしい。

土葬は日本でも昔は行われていました。『土に還る』という自然循環の考えと火葬の様に燃料を必要としないので自然にやさしい方法ですが、土葬には多くの土地が必要となるのと同時に、土葬された遺体が腐りその影響が地下水に及び感染症を引き起こすなどの衛生面での問題もあるので、現在では火葬が主流となっています。

風葬

風葬とは遺体を自然の中に安置し風化させる葬儀方法で、東南アジア、オーストラリア、北アメリカ、沖縄の一部など、世界中の多くの地域で行われているそうです。遊牧民族がおこなうことの多い葬儀方法。

風葬の流れ

①遺体を服を着せたまま洞窟や木の上、海岸や崖などの場所に横たえる

②雨や風などの吹きさらしにさせ風化させる

③だいたいはそのまま放置ですが、沖縄では地域によっては一度遺骨を洗って改めて埋葬するという所もあるそうです。(洗骨は遺族の女性が行うのが一般的だったそうです)

風葬は、遺体を火葬する施設がなかったり、埋める土地がない場合など地理的な理由の場合と、遺体を自然に還すという宗教的な信仰の理由で選ばれてきたようです。

現在の沖縄では、衛生面であったり男女平等の考えのもと女性解放運動の高まりにより、本土と同じように火葬して埋葬するという方法が一般的となっています。

水葬

水葬とは遺体を川や海に沈める葬儀方法で世界各地で行われていて、水葬の方法は二種類あり、小舟に遺体を乗せて流す方法と、遺体を布などでまいてから鎮める方法がある。

日本では死体遺棄罪にあたるため水葬は原則禁止されていますが、例外があり、ある条件を満たした場合のみ行うことが可能。

日本で行う水槽の条件

①船舶の航行中に乗組員や乗客が亡くなった場合

②死後24時間を経過している

③衛生上、遺体を船内に保存できない

④消毒や遺体が浮き上がらない為の処置が適切にされている

⑤医師がいる場合、医師の死亡診断書を作成している

⑥本人の遺品や遺髪の保管、写真の撮影などを行う

⑦船長が水葬を行うことを許可した場合

日本ではこれらの条件をクリアして初めて水葬が行われることになっています。

鳥葬

鳥葬はハゲワシやハゲタカなどの鳥に遺体を食べてもらうという方法で、日本では行われていませんが意外と耳にしたことのある葬儀一つではないでしょうか。

チベットやモンゴル地方では現在でも行われていて、現地では最も一般的な葬儀だそうです。これらの地方ではハゲワシは神聖な生き物だとされています。

鳥葬の流れ

①僧侶が死者の魂を肉体から抜くために、祈りのお経を唱える

②魂が抜かれた肉体は「鳥葬台」に運ばれる

③専門の職人がによって。鳥たちが食べやすいように骨まで細かく肉体を解体する

④鳥たちに余すところなく食べつくしてもらう

人間は生きる為に他の生き物をたくさん奪って食べてきたので、死んだ後は肉体を他の生き物に食べてもらうことは罪滅ぼしでもあり、魂が抜けた後の肉体を天へ届けるという意味合いもあり、最大の供養であるとされています。

獣葬

ハイエナやライオン、ハゲタカなどの肉食の動物に死後の肉体を食べさせる葬儀方法で、高い視力や身長、ライオン狩りなどで有名なアフリカのマサイ族に伝わる伝統的な葬儀方法だです。

獣葬の流れ

①遺体を野生動物が暮らす地域へ運び大地に横たえる

②遺族は故人の死を悼みながら牛の血や脂肪を遺体にそそぎ、肉体全体にまみれさせる

③肉食動物たちに食べつくしてもらう

マサイ族では遺体が放置された状態は不吉だとされており、動物たちを惹きつけやすいようにあえて遺体を血や脂肪まみれにする工夫をしているそうです。

基本的に墓を作ることは大地に良くないと考えられており、死後、動物に食べられることにより大地へ還元されると考えられています。

お墓は地位の高い人は作られていますが、最近では他宗教の普及により埋葬を選ぶマサイ族も増えてきているそうです。

アラサーの私が選んだ『自然葬』とその理由

厚生労働省の公表によると2019年調査では日本人の平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳だそうです。

現在私はアラサーで、平均寿命の半分もまだ生きていませんが、この度、お墓を契約し亡くなった後の眠る場所として『自然葬』を選択しました。

それは自然が好きでいずれは自然に還りたいとかいう気持ちではなく、自分の子供に迷惑を掛けたくないという気持ちからでした。

お墓を持ち先祖代々の墓に入り、子孫がその墓をずっと守っていくという従来の方法も大変素晴らしい事だと思いますが、多種多様なライフスタイルが確立している現在では、お墓のある土地から遠く離れた場所で生活をしている家族も多く、お墓の管理や墓参りの為にわざわざ無理をして仕事の休みを取って帰省をしたり、費用などがかかり墓を継いだ家族は実は苦労をしているという話をニュースやワイドショーなどで聞くようになりました。

お墓を継承することは先祖への想いや伝統と誇りを受け継ぐのと共に、様々な手間や苦労も引き継ぐことになるので、それなりの覚悟が必要となります。

実は私の実家の両親は墓を持っておらず、自分達が亡くなった後は残された私に迷惑をかけると心配をしていました。(兄弟がいるののですが、事情があり私が後継することになっています)

そして私も親元から離れている為、親が亡くなった後はどうしたら良いのだろうと不安を抱いていました。

それと同時に、自分が不慮の事故などで急に亡くなった場合、残された家族は私の葬儀や墓探し等で苦労を掛けるだろうし、そうなったら申し訳ないという気持ちを持っていました。

幸い、私の主人も実家は継がなくてよさそうなので、お墓も継承することはなく、自分達のお墓さえどうにかすれば子供に極力迷惑をかけないで済むと思い、お墓を持たない自然葬ならその願いが叶うかもしれないと考えて調べることにしました。

まとめ

時代の移り変わりとともにお墓にも新しい形態が求められつつあり、最近では自然葬の人気が高まっています。

自然葬には色々な種類があって地理的な理由であったり、宗教上の考え方であったりそれぞれ意味があります。

日本では『樹木葬』と『海洋葬・海洋散骨』が主流で、樹木葬は自然葬のなかでもお墓に近い感覚で納骨されます。

お墓や埋葬・散骨について、ほとんどの人は普段はそこまで気にして生活をしていないと思いますが、どのようなものがあるか知っておくと後々自分や身近な人が考えなければいけない時が来た際に、その人の望みに合った方法を選択することができます。

次は、自分が選んだ霊園業者とそこで取り扱っているお墓の種類をお話します。

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