毎月決まった額を銀行に貯金している人も多いと思いますが、今は超低金利の為、銀行に預けていてもほぼ増えません。
なにか投資をしたくても難しそうだしお金がないし、そもそも面倒くさそう…。
そんな人にこそお勧めできるのが積立投資です。
そんなに難しい事はなくワンコインからできて、基本的にほったらかしでOK。
そして正しい選び方と行動を起こせば、ほとんどの場合、資金は増えると言える画期的な投資なので初めての人にもおすすめです。
積立投資の仕組みをわかりやすくイラストでお伝えしていきます。
投資信託と積立投資の違い
最初に用語を説明します。わかる人は読み飛ばしてOKです。
投資信託と積立投資、これは全くちがう投資だと思っている人の為に簡単に説明します。
投資信託は金融商品の名前で、積立投資の買い方の名前です。なんとなく似ている言葉なので、混乱してしまうこともありますよね。
投資信託とは、投資家から集めたお金を投資の専門家が株や債券、不動産などで運用する金融商品で、運用で得た損益はリターンとして返ってくるというものです。
投資信託の購入方法には、一回でまとめて購入する「一括投資」と、定期的に一定額を買い続ける「積立投資」があります。
一括投資も積立投資もいつでも買うことができ、いつでも売ることができますが、一括投資は最初にそれなりの大金が必要となり、運用に成功すれば大きな利益を得ることができます。
その反面、値下がりしてしまうと損失もおおきくなるというハイリスク・ハイリターンな方法です。
積立投資は小額からコツコツと続けていくので最初に大金を準備する必要はなく、価格が高い時も低い時も買うことがあるので購入価格が一定になります。
その分、短期で大きなリターンを得るのには向いてはおらず、ローリスク・ローリターンとなる投資方法です。
投資信託の基本が知りたい人はこちら↓
投資信託とは? 初めての人にもわかりやすいようにイラストや表でお伝えします
積立投資のしくみ
積立投資の売買のしくみをわかりやすくイラストで説明します。
投資の商品はチョコだと思ってください。なぜチョコかというと、私はチョコが好きだからです(*´ω`*)
チョコは食べずに保管しておいてください。
途中、値段が安くなったので価値が下がったのかと心配した人もいるかもしれませんが、最終的にお小遣いが減るどころか増えましたね。これが積立投資です。
これは、たまたまだと思う人もいると思いますので、次は6カ月でやってみます。
最初は1000円で買ったチョコがどんどん安くなり、一時は10分の1の値段まで下がり、最後も元値まで戻らなかったにも関わらず利益がでました。
これはなぜかと言うと、高くても安くても毎月1000円分きっちり買っていたので、安い時にたくさん買うことができてて購入金額の平均が下がっていたのです。(投資では売却までに買った商品の価格の平均値のことを平均取得単価といいます)
最後、売る時には平均取得単価よりも高い金額で売れた為、利益が出たということです。
積立投資なら激しい値動きでもそこまで心配することはない
このグラフをみてください。
A、B、C、Dの4種類のグラフは投資の値動きを表していて、どれも動き方が違いますが、共通しているのは最後が500円という事です。
あなたならどのグラフの商品を買いますか?
Aはゆるやかな曲線を描いています。
Bはギザギザして値動きが激しそうです。
Cは落差が凄そうな動きです。
Dは徐々に上がりましたが、最後は下がっています。
実はこれは、積立投資ならばどのグラフを選んでも同じ結果になるのです。
わかりやすいようにグラフの下にチョコを並べてみましょう。
1000円のお小遣いで毎月チョコを買ったとして考えてみてください。
まず、AとBのグラフ。
グラフの形は違いますが、全てのグラフで買えたチョコの数は同じ24個です。
上記のグラフでわかる通り、どんどん値下がりが起きようと、価格の変動が激しくても関係なく、どれだけの量のチョコを買えたかが重要になってきます。そして売る時の金額が平均取得単価より少しでも高ければ儲けられるのです。
ちなみにAのグラフは先ほどの『積立投資のしくみ』で6カ月チョコを買い続けた時の流れをグラフにしたものです。
積立投資は値上がりしても買える しかし、時間は有限
積立投資しで買ったチョコは売らない限り減ることはありません。続ける限り増え続けていきます。
一か月1000円のお小遣いで、チョコが倍の金額に値上がりしても2/1枚買うことができます。更に値上がりして3万円になったとしても30分の1個からでも買うことができるのです。
安い時はたくさん買えて、値上がりしても1000円分だけ買うことができるのです。
買えなくなるという事はありません。
上のAの表を使って買う時を変えてみた場合のチョコの数を比べて見ましょう。
A-1は先ほどと同じ24個のチョコを買えた時のグラフです。
A-2は、一番値下がりした時から買い始めて、16個のチョコを変えた時のグラフです。
価格が最後500円になった時に売った場合、A-1とA-2ではどちらの方が売り上げが多いかわかりますよね。簡単な掛け算です。
A-1は、24個×500円=12,000円
A-2は、16個×500円=8,000円
答えは当たり前ですがA-1で、チョコの数が多い方が売り上げも多いのです。
実際の取引ではここまで単純ではなく平均取得単価なども考慮しなくてはなりませんが、投資信託を行う上では数が重要となるのは間違いありません。
それはなぜかというと基本的に私達ではチョコの価格を調整することはできません。
株でいったら株価を自分の思い通りに上げ下げはできませんよね。しかし、チョコの数を増やすことは誰でも可能なのです。買った分だけ増えます。
ちなみに、チョコの数は株なら株数、投資信託では口数といいます。
チョコの数→自分で増やせる
価格→自分ではコントロールできない
積立投資は、チョコの数 × 価格 です。
同じ金額のお小遣いで積立投資を始めるのであれば、チョコの数は一か月でも早く買い始めた人の方が一か月遅く始めた人よりも確実に多くなります。なので、積立投資はできたら早く始めた方が良いと言われています。
まとめ
積立投資についてチョコで説明しましたが、おさらいをします。
積立投資は チョコの数 × 価格 で決まります。
価格は私達では決められませんが、チョコの数は増やすことができます。
チョコの価格がどんなに変動しようと、おこづかいの金額の分だけ買う事ができます。お小遣いが1000円なら1000円分。100円なら100円分。一かけらからでも買うことができます。
そして、たくさん買って集めたチョコの平均取得単価よりも、売っている価格が高くなった時に売れば儲けられるという仕組みです。
投資をしたことがない人は、まずは積立投資から始めてみるのはいかがでしょうか?
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