株とは? 初めての人にもわかるようにイラストでお伝えします

投資

日本人は世界から見ても貯金が好きで投資を好まない傾向にあるとされています。
しかし、最近では投資の商品や手段がだんだん増えてきて、投資に興味を持っている人も多くなってきているのではないでしょうか?

投資の中でも比較的メジャーで投資をやったことが無くても名前を聞いた事がある人の多い『株』について、初心者でもわかるようにまとめてみました。

株に興味はあるけれど、よくわからないという人の為に、仕組みをイラストでわかりやすくお伝えします。

 

株ってそもそもどんなもの?

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株は正式に『株式』といい、「株式会社が投資家から資金を集めた時に、資金と引き換えに発行する証券」のことで、略して『株』と言います。

会社が発行する株を購入した投資家の事を『株主』と言います。
株主は会社のオーナーのことで、たとえ一株でも買えばその会社のオーナーの一人になれるのです。

投資家たちが株を売買するところを『証券取引所』といい、株を「買いたい人」と株を「売りたい人」が集まり市場を形成します。

証券取引所で取引できる株を発行する企業を上場企業といいます。一般の投資家が買えるのは上場企業の株です。

なぜ会社は株を売るかというと、会社の経営に必要なお金を集める為です。

 

株で儲けるしくみ

株を所有することで大きく三つの方法で利益を得る事ができます。

値上がり益で儲ける

値上がり益(キャピタル・ゲイン)とは買った株が値上がりした時に売ればその値上がり分が利益となります。

多くの投資家はこの値上がり益(キャピタル・ゲイン)を得る為に株の売買を行っていると思います。

配当で儲ける

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株を売っている会社で利益が出たら株主に利益の一部を還元します。

その為、株主は会社が得た利益の一部が還元される配当(インカム・ゲイン)を受け取ることができます。
配当は値上がり益に比べたら大きな利益は得られないかもしれませんが、買った株が値上がりしなくても着実に利益を得ることができます。
会社の利益が大きく膨らめば増配して配当金が増えることもあります。

しかし、すべての銘柄に配当があるとは限らず、業績が悪くなれば減配したり、配当そのものがなくなる無配のケースもあります。

 

株主優待をゲット

株には値上がり益(キャピタル・ゲイン)と配当(インカム・ゲイン)の他に「株主優待」というオマケのプレゼントがある場合があります。

これは株を持っている株主に対して会社の利益を還元する制度の一つで、もらえるのはお金ではありません。その企業の店舗で利用できる割引券やその会社が作っている商品などです。
電化製品企業の優待だと家電の割引券、飲食店の会社だったら食事券、食品メーカーだったら、自社製品の食べ物であったりと、会社ごとに内容は違います。

これは現金ではありませんが、同じ物を買ったときの金額で考えるとお得にゲットできたことになります。

しかし、全ての企業が株主優待制度を行っているわけではありませんし、勇退を受けるには最低でも〇〇株以上所有などの会社独自のルールもあったりします。
また、割引券をもらっても行動範囲内に使用できる店舗がなければ無駄になってしまうこともあります。

株はどこで、いつ買えるの?

取引の場所

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 取引場所.png

株はそれぞれの会社が発行しますが、一般の人が会社から株を直接買う事はできません。
株は金融庁に登録された証券会社を通して売買されます。

株を買いたい人は「買い注文」を、株を売りたい人は「売り注文」をそれぞれ証券会社に出して、その注文は市場である証券取引所で取引が行われます。
証券会社は実際に店舗をもっていて投資のプロのスタッフと対面で相談できたりする証券会社もあれば、手軽に自分で行うネット証券などさまざまなタイプがあるので、まずは自分に合った証券会社を選んで口座を開くことが大切です。取り扱っている商品の数や手数料などを比較検討して、慎重に選ぶことをお勧めします。

 

取引の時間

株の取引できる時間は決まっています。

東京証券取引所(東証)で取引できる時間は、毎週月曜から金曜までの午前9時~11時半、午後12時半~15時です。

証券会社への注文はこの時間外でも可能ですが、取引が成立するのはこの時間内に限られます。

対面取引では注文を受けてくれる時間が限られますが、ネット取引なら24時間、休日でも注文を受け付けてくれるところもあります。これは証券会社によって違うのであらかじめ確認をしてから注文をしましょう。

ただし、注文を受け付けてくれるのと、取引が成立するのとは違うので注意しましょう。

 

投資家のニーズもあり、証券会社によっては証券取引所が閉まっている夜間にも取引できる方法があります。それが私設取引システム(PTS)です。

PTSとは”Proprietary Trading System”の略称で、証券取引所を通さず証券会社のネットワーク上で取引が完結されるので、日中の仕事終わりの夜間でも取引ができるという特徴があります。

しかし、日中の取引と比べると手数料が高かったり、夜間は通常の取引時よりも参加者が少ない為、取引自体が成立しずらいこともあります。

 

株はいくらから買えるの?

通常、株を買う際は最低売買単位(単元株数)ごとに買わなければいけません。
これは例えば株価が400円の銘柄でも単元株数100株だった場合、400円×100株で40,000円が必要となります。

最低売買単位で買うとなるとまとまったお金が必要となります。

しかし、資金が少なくても売買ができる方法があります。それは「ミニ株」や「単元未満株」です。

ミニ株とは

単元株数の10分の1の株数で売り買いできる投資法で、単元株数100株の銘柄なら10株から買えます。
例)株価400円の銘柄の場合 単元株数100株だと400円×10株で4000円で購入できます。

単元未満株とは

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 単元未満株.png

1株から取引できる株のことで、売買の単位が1株ずつできる為、株価が高い銘柄でも試しに1株買ってみようなんてことが可能になります。

少額取引のメリットとデメリット

ミニ株、単元未満株共に、小額資金で売買できるので、多くの銘柄を買い分散投資が可能になります。

たとえ1株だけだったとしても、配当を出している企業の株であればその分に応じた配当を得ることができます。

しかし、全ての証券会社が少額取引を取り扱っているわけではないので、自分が取引をしている証券会社が取り扱っていなければ小額取引はできません。

また、全ての商品が小額取引できるわけではなく、可能な銘柄は限られています。

そして少額取引の場合、各社で決められた単位の株数になるまで、株主優待は受けられません。
※株主優待は会社によって違いますがほとんどの場合、「300株以上所有」や「100株以上を1年以上保有」などの条件があります。

しかし、1株から優待を受けられる会社も0ではありませんので、探してみると良いかもしれません。

 

株ってギャンブルじゃないの?

株は損をするというイメージがある為か、株はギャンブルのようなものだと言う人もいます。

たしかに、投資したお金が増減をするので似ているように感じますが、ギャンブルとは仕組みも儲ける方法も違います。

ギャンブルは投資というよりは娯楽であり、胴元が掛け金の一部を受け取って残りを皆で取り合うというものです。しかも負けると一瞬にしてお金が消えてしまったり10分の1になってしまったりしますが、株の場合は株価が下がり損をすることはあっても、投資した会社が倒産しない限りお金が0円になることはほぼありません。

また、株を買い株主となることによって、その会社の経営活動を支えることに繋がり、世の中で役立つ製品を作ったり、人に喜ばれるサービスを生み出す企業を応援し、社会の経済活動が良くなるように応援することに繋がります。

そして最大の特徴は、ギャンブルは必ず誰かが損をするようにできていますが、株の場合は成長している企業に投資していた人は全員が儲かり、損する人がいないというケースもあります。

 

まとめ

会社が株を売る理由は経営や今後の新開発などの為に必要なお金を集める為に、株式を発行します。株を買うことにより、その会社の経営活動を応援して社会に参加するという側面もあります。

会社で利益が出たら株主に利益の一部を配当や株主優待などで還元をします。また、安い時に買い高くなったら売ることにより売買益を得る事もできます。その逆をすると損になりますが、ギャンブルと違い、つぎ込んだお金が0になることはほぼありません。

選んだ証券会社にもよりますが、通常100株からしか買えない株も1株から購入できる場合もあり、初めての人でも比較的手軽に株を始めることができます。

株の取引は意外とシンプルで、基本は勝った時の価格よりも高くなったら売るという作業なので、投資に不慣れな人でも始めやすいのが株だと思います。

もし、余っている資金があるならば、投資を検討してみてはいかがでしょうか?

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