近年よく耳にする空き家問題。
私の住む地方でも、空き家をリノベーションして店舗や新しい交流の場に生まれ変わらせる取り組みを見聞きするようになりました。
古い建物に新しい命が吹き込まれ、街が明るくなっていく様子を見るたびに、応援したい気持ちが高まります。
そんな思いから、時々こうしたリノベーションされたお店を訪れるようになりました。
「元はどんな間取りで、どんなふうに使われていたんだろう?」
そんな想像を楽しみながら美味しいお料理を味わい、建物の個性をどう活かして生まれ変わらせたのか、その工夫に触れる時間と、自分たちの物件づくりのヒントを楽しみながら見つけていきたいです。
この記事が、誰かとお店をつなぐ小さなきっかけになれば嬉しいです。
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かつて20年もの間、イタリアンレストランとして街の人々に愛されてきた建物が、 2024年の春、心と身体を整える「おうちごはん」のお店として生まれ変わりました。
アルビレックス新潟の選手たちも信頼を寄せる健やかな食卓と、 新旧の雰囲気が溶け合うモダンな空間が、訪れる人を優しく迎えてくれます。
今回はそんな「Beかふぇ」さんでのひとときをご紹介します。
前回の再生カフェ訪問記はこちら↓
【免責事項】
この記事は、私や一緒に出かけた人が、その場で感じたことや膨らませた想像を綴った個人的な「訪問記」です。 正確な情報を紹介するものではなく、あくまで私たちの主観による感想ですので、読み物として楽しんでいただければ幸いです。 なお、掲載している内容は訪問時のものです。最新の情報は、ぜひお店のHPやSNS等で直接ご確認の上、お出かけください。 また、個人的な記録のため、お店の詳細についてこちらで質問をいただきましても、お答えいたしかねますことをご了承ください。
建物はそのままに新しい看板を掲げたお店
ニトリや飲食店が立ち並ぶ賑やかなロードサイド。
長年イタリアンレストランとして親しまれてきたこの建物が、2024年3月にその長い歴史に幕を下ろしました。
けれど、現在は佇まいはそのままに、看板は「Beかふぇ」となって、新たな客層のお客さんを迎え入れているお店になりました。

以前の佇まいを継承して再スタートを切っていることに入店前からワクワクしました。
アパート内見前の「作戦会議」
この日は午後から、知り合いの大家さんのアパートを内見させていただく予定があり、その前の「腹ごしらえ」に先輩と立ち寄りました。
扉を開けると、そこには外観の印象をいい意味で裏切る、白を基調とした明るくモダンな空間が広がっていました。
白で統一されたシンプルな内装ですが、壁のニッチに飾られた小物や、サニタリーの丸い鏡など、随所に光る「おしゃれな遊び心」に目を奪われます。
店員さんもにこやかで居心地がよく、シンプルだけど細やかなセンスが空間の質を上げている気がして大家としても内装のヒントになります。

「女性の一人客もチラホラいて内装とか健康的なメニューとか、まさに『女子って感じ』の店だね。」
と、先輩は女性に好まれる店内の雰囲気をメニューをみつつ観察していました。
家族で部屋探しをしている場合、だいたいが女性である奥さんが気に入るかが勝負だったりします。
先輩の言葉に頷きながら観察していると、お昼時になりお客さんが増えたころ、店員さんがスッとパーテーションを動かして、奥の部屋を解放しました。
このお店には客数に合わせて空間の広さをサッと変えられる面白い工夫が隠されていて効率的に感じました。
用途を限定しすぎない『空間の柔軟性』はとても勉強になります。
大きな窓にはペアガラスが入り、トイレなどの水回りも最新設備になっていて、表からは見えない部分がこの心地よい時間を支えているのだと思いました。
プロを支える、身体を整える膳
こちらのもう一つの大きな魅力は、提供されるお料理の健やかさにあります。

実はここは、プロ野球チーム「オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」のオフィシャル「食堂」パートナーとして、スポーツ栄養学に基づいた夕食の支援も行っているお店なのだそう。
プロの身体を支えるプロのお墨付きがあるなんて、昨年、体を壊してから食事管理に励んでいる私にとってこれほど贅沢で安心できる場所はありません。
注文したもの
私がいただいたのは「鮭のみそ漬け定食」。

「だいこんの炒め煮」も気になっていたら今回も先輩がご馳走してくれるからという事で、ありがたく小鉢で追加しました。
一品一品が丁寧に作られていて普段自炊をしている身としては至福(^^)。
先輩は、メインが選べる「よくばりランチ」で煮込みハンバーグを。

ポテサラやごぼうのごま和えが付いた満足感たっぷりのセットです。
「女子って感じ」と言っていた先輩も、このボリュームと確かな美味しさには大満足の様子でした。
先輩も私も普段から体を動かしているのでこのお店はとても合っていると感じました。
お仕事の打ち合わせがまだあったので、食後に私は「紅茶とガトーショコラ」、先輩は「紅茶とプリン」を追加注文しました。


手作りの優しさが伝わるスイーツをゆっくりと味わい、午後からの仕事に向けて先輩も私も心地よい英気を養いました。
店内のポイント
店内の特徴はというと、装飾や照明は過度に目立つものが一切ありませんでした。

もしかすると、この建物を建てた以前のオーナーさんは、「内装よりも、提供する食事そのものに集中してほしい。」と、料理を最高の状態で味わってもらうための背景として、このシンプルな空間をデザインしたのかも。

建物のポイント
ここに行ってみるとわかるのですが、このお店は敷地に対してあえて「斜め」に建てられています。

道路沿いの土地にあえて斜めに建設し、角にできた三角形のデッドスペースをお庭(植栽スペース)として設計されたのでしょう。
外側にはコンクリートの高い塀が目隠しとしてしっかり設けられているため、通行人や車からの視線が一切気にならず、店内の大きな窓からこの空間をゆったり眺めながら食事ができる造りになっています。
ただ四角く建てるだけでなく、敷地の形状を逆手にとった「斜めの配置」と「プライバシーを確保する塀の設計」。
最初にこのお店を建てられたオーナーさんが、訪れる人の居心地を考えて建てたこだわりが伝わってきました。

イメージチェンジの為のリノベーションと、面影を残すリノベーション
古い建物をリノベーションする時、以前の雰囲気をガラリと刷新して新しく生まれ変わらせるのは一つの方法です。
でも今回の「Beかふぇ」さんのように、以前のオーナーさんのこだわりや意図を大切に継承しつつ、全く異なる方向性の「食のお店」として優しく受け継がれていくのも、本当に素敵な再生の形だな、と感じました。
一緒に行った先輩は、不動産賃貸業で中古住宅を購入した際、リフォームに過度なお金のリソースを割くのではなく修繕工事は必要最低限に抑えて、その分家賃を低く設定して入居者様に還元するという手法をとることがあります。
この「Beかふぇ」さんもリフォームに過度な投資をしない代わりに、提供するお料理の質やこだわりに全力で力を注げるような工夫がされているのかもしれないですね。
まとめ
最初のオーナーさんが敷地や空間に込めた「食への想い」を、新しいオーナーさんが身体に優しいおうちごはんのコンセプトで見事に引き継いでいる。
そんな新旧のバトンタッチを感じ取れる、心と身体を整えてくれる素敵な空間と美味しいごはんでした。
ごちそうさまでした。



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